選手のパフォーマンスを支える裏方たちの間では、野球ギアメンテナンスの一環としてキャップの手入れが徹底されている。連戦による汗や皮脂の蓄積は、生地の劣化や型崩れを引き起こす最大の要因だ。試合後の短い時間でいかに素早く形状を整え、乾燥させるか。ここに職人技が光る。
湿気を帯びた帽子は、脱いだ直後が最も形を変えやすい。内側に丸めたタオルをしっかりと詰め、クラウン(頭頂部)の立体感を復元させた状態で風通しの良い日陰に干す。これだけで、翌日の着用感が劇的に変わる。プロの用具室では、こうした日々の小さな動作の積み重ねがギアの長寿命化を実現しているのだ。