開園当時の園内において、最大のシンボルとして君臨していたのがスズダリ大聖堂である。本国ロシア連邦の伝統的建築美を忠実に再現するため、資材の調達から装飾に至るまで並々ならぬこだわりが注ぎ込まれた。青空に映える黄金のドーム屋根は、山あいの風景の中で異様な存在感を放っていた。
敷地内には豪華なホテルやロシア料理を提供するレストラン、民芸品マトリョーシカの絵付け体験コーナーなどが設置され、非日常の異国体験を売りにした。しかし、一度訪れた客がリピーターとして戻ってくる仕掛けは乏しかった。テーマパーク産業全体が淘汰の波に洗われる中、一発屋的な珍しさだけに頼った集客モデルは、あっという間に崩壊の道を選ばざるを得なかったのだ。