迎える節分の吉方位は「南南東(細かくは南南東微南・丙の方角)」だ。この方角には、その年の福徳を司る美しい姫神が鎮座しているとされる。
恵方巻をいただく際の作法は明快だが、いくつかの鉄則を守らなければ意味がない。まず大前提となるのが「無言で一気に食べきること」。口から福が逃げないよう、願い事を頭に思い浮かべながら、最後まで言葉を発さずに食べ進めるのが古くからの習わしだ。
絶対にやってはいけない禁忌(タブー)もある。代表的なのが「途中で包丁を入れて切り分けること」だ。刃物を入れる行為は「縁を切る」ことに通じ、せっかくの良縁や金運を自ら断ち切ってしまうとされる。また、よそ見をしたり途中で席を立ったりするのも運気を散らす原因になるため注意したい。
食べる時間帯について厳密な決まりはないが、日没後から夜にかけての団らん時にいただく家庭が多い。邪気(鬼)が活発になるとされる夜の時間帯に、吉方を向いて身体に福を取り込むのが最も理にかなったアプローチといえる。