平成版放送当時、関口さとみを演じた有森也実の事務所に脅迫状やカミソリが届くほど、日本中から凄まじいバッシングを受けた「さとみ悪女説」。特に第10話で完治がリカのもとへ行こうとした瞬間、「行かないで」と引き止め、自作のおでんを振る舞うシーン(通称:おでんアタック)は、ドラマ史に残る略奪劇として語り草になっています。
しかし、放送から年月が経ったSNSや動画配信サイトのレビューを検証すると、評価には大きな地殻変動が起きています。
- 放送当時の空気感:「男に媚びてリカからカンチを奪った許せない女」「煮え切らない態度で三上とカンチを天秤にかけている」といった感情的な嫌悪感が圧倒的多数を占めていた。
- 現代の視聴者の声:「現実の結婚相手として選ぶなら間違いなくさとみ」「男が最終的に求める家庭的安心感を提供している」「自分の弱さを武器にできるのは立派な生存戦略」など、冷静なリアリズムとして評価する声が急増。
完治のような地方出身で自己評価がそこまで高くない平凡な男性にとって、リカの「24時間すべてを私に捧げて」という過剰な愛は、耐えきれないプレッシャーでした。結果として、自分を無条件で頼り、安心させてくれるさとみへ逃げ込んだのは、男性心理としてごく自然な帰結だったといえます。