山下達郎サブスクなぜ未解禁?「死ぬまでやらない」真意と聴く方法

山下達郎サブスクなぜ未解禁?「死ぬまでやらない」真意と聴く方法

山下達郎サブスクなぜ未解禁?「死ぬまでやらない」真意と聴く方法の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

収益構造の問題と並び、彼がサブスクを拒否する最大の障壁となっているのが山下達郎 音質 こだわりです。山下達郎といえば、日本のポピュラー音楽界屈指の「サウンド・エンジニアリング狂」として知られます。レコーディングからミックス、マスタリング、アナログ盤のカッティング工程に至るまで、ミリ単位の音響バランスに全身全霊を注ぎ込んできました。

現在のストリーミングサービスで採用されているロッシー(不可逆)圧縮技術や、各プラットフォームが自動で適用するラウドネス・ノーマライゼーション(音量の自動均一化機能)は、製作者が意図した微細なダイナミックレンジや音の奥行き、空気感を不可避的に損ないます。どれほどロスレスやハイレゾを謳う配信プランが登場しようとも、サーバー側での変換や再生端末側のDAC(デジタル・アナログ変換器)のクオリティに依存するストリーミング環境は、彼の求める水準を満たしていません。

彼が近年精力的に推進している山下達郎 アナログ盤 レコードの最新リマスター再発プロジェクト(『FOR YOU』『RIDE ON TIME』『SPARKLE』など)を見れば、そのスタンスは明瞭です。巨匠カッティング・エンジニアである小鐵徹氏らと共に、1980年代当時のオリジナルマスターテープから極限まで鮮度の高い音を盤面に刻み込む作業は、まさにフィジカルメディアだからこそ到達できる総合芸術の極みといえます。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。