大阪くらしの今昔館の最大の魅力は、天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みを実物大(原寸大)で忠実に復元した常設展示フロアです。一歩足を踏み入れると、商家や長屋、薬屋、火の見櫓などが立ち並び、当時の暮らしの息遣いがリアルに伝わってきます。
館内には朝・昼・夕・夜と変化する照明・音響演出が施されており、夜の演出時には花火が打ち上がるプロジェクションや雷鳴が鳴り響くなど、情緒あふれる大坂の風情を五感で体感できます。路地に潜む犬や猫のオブジェ、季節ごとの年中行事(雛祭り、七夕、天神祭など)に合わせた室礼の展示替えも見逃せません。
さらに下のフロアへ進むと、明治・大正・昭和の大阪の暮らしを再現した精密な近代ジオラマ模型群が広がります。通天閣周辺の賑わいや水都・大阪の活気あるパノラマ、当時のモダンな住宅様式が精巧に作り込まれており、歴史ファンならずとも時間を忘れて見入ってしまうクオリティです。