この名言が生まれたのは、インターハイ2回戦における絶対王者・山王工業高校との死闘のクライマックスです。20点差をつけられた絶望的な状況から、花道の驚異的なリバウンド力を起爆剤に驚異の追い上げを見せていた湘北高校。しかし、勝利への執念が生んだ決死のダイブが悲劇を引き起こします。
ルーズボールを救うために本部席へ突っ込んだ際、花道は背中を強打。プレーを続けるうちに激痛で倒れ込み、ベンチへと下げられる事態に陥ります。マネージャーの彩子から「選手生命に関わる背骨の怪我かもしれない」と告げられ、騒然とするベンチ裏。指導者として花道の輝かしい将来を潰すわけにはいかない安西先生は、無念の思いで交代を指示しました。
しかし、ベンチに腰掛けた花道はおもむろに立ち上がり、かつて日本代表選手として名を馳せた安西先生の肩に手を置きます。そこで紡がれたのが、漫画史に残る伝説の問いかけでした。
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?」
「俺は………俺は今なんだよ!!」
バスケに出会ってわずか4ヶ月。ただの不良少年だった花道が、チームメイトとともに頂点を目指す本物のバスケットマンへと覚醒した瞬間でした。