ブヨに刺された後、時間が経つにつれて症状が悪化していく背景には、ブヨ特有の吸血方法と唾液腺物質が存在します。蚊のように細い針を刺すのではなく、ブヨは皮膚を鋭い大あごで噛みちぎり、にじみ出た血液をすするという極めて物理的な攻撃を行います。
この際、血液の凝固を防ぐために強力な毒素を含む唾液を注入されます。この毒素に対して人間の免疫機能が激しいアレルギー反応を起こすため、刺された当日よりも刺された翌日から翌々日にかけて強い腫れと耐えがたい痒みが襲ってくるのです。
なお、似た環境に生息するアブとの症状の違いとして、アブは噛まれた瞬間に「チクッ」とした強い激痛が走りその場で気付きやすいのに対し、ブヨは麻酔成分を含む唾液を出すため吸血中は痛みを感じにくく、気づいたときには流血しているという特徴があります。