いま、美術・博物館業界は大きな岐路に立たされている。インバウンドの急増による観光資源化、文化行政の予算削減、そして作品保全と公開のバランス。数々の難題が押し寄せるなか、日本美術史という学問をいかに社会に開き、次世代へ手渡していくのかが問われている。
山下裕二が切り開いてきた道は、まさにその処方箋にほかならない。美術を高尚な教養の座から引きずり下ろし、生身の人間が歓喜し、驚嘆し、時に困惑する生きたカルチャーとして提示すること。権威を恐れず、自らの審美眼だけを頼りに作品の深層へとダイブするその姿勢は、混迷の時代を迎えた日本のアートシーンにおいて、今後ますます強烈な光を放ち続けるはずだ。 (出典: 山下 裕二(Yahoo!ニュース))
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