阪神芝2200メートル(内回り)は、スタート直後に下り坂があり、直線が356メートルと短い独特のコース形態です。この構造が、宝塚記念の脚質成績に極端な偏りをもたらします。
瞬発力勝負になりやすい東京や京都の外回りコースとは異なり、直線の決め手勝負にかける「後方一気」の追い込み馬は壊滅的な成績となっています。好走馬の大半は、3〜4コーナーからロングスパートを仕掛けられる「先行馬」および「早めに動いた差し・捲り馬」です。上がり最速を記録した馬よりも、上がり3〜5位前後のタフな脚を長く使った馬が勝ち切るケースが目立ちます。
また、宝塚記念の枠順別勝率では、開催最終週の荒れたインコースを避けてスムーズに加速できる6枠・7枠・8枠の外枠勢が好成績を残す傾向が顕著です。特に馬場状態が悪化した場合、内ラチ沿いを通らざるを得ない内枠先行馬が失速し、外目の好位からスムーズに押し上げた馬が突き抜けるシーンが定番パターンとなっています。