2026年のストリートファッションにおいて、和服はもはや「伝統芸能の衣装」ではありません。洋服のアイテムと大胆にミックスする和洋折衷コーデが確立され、ジェンダーレスかつ国籍を問わない新しい日常着のスタイルとして定着しています。
かつては「邪道」と眉をひそめられた組み合わせも、実用性とデザイン性の両立が広く認知されるようになりました。現在支持されている具体的なスタイリング技法は以下の通りです。
1. 羽織(Haori)のカーディガン・ライトアウター化
黒紋付や総柄の羽織を、白Tシャツとワイドデニムの上にさらりと羽織るスタイル。羽織は直線裁ちならではの落ち感があり、肩のラインが美しくドロップするため、洋服のテーラードジャケットにはない独特のリラックスシルエットを生み出します。
2. タートルネック・パーカーのインナー使い
長襦袢(ながじゅばん)の代わりに、秋冬はヒートテック機能付きのタートルネックニット、春先は薄手のフーディーを着物の下に着込みます。衿元の着崩れを気にする必要が完全になくなり、首元の防寒性も確保できる極めて合理的な着こなしです。
3. 足元のスニーカー・ブーツ完全移行
草履や下駄を履かず、厚底スニーカーやドクターマーチンのような8ホールブーツを合わせます。着物の裾を普段より5〜10cmほど短めの「短め丈」に着付けることで、歩行時の裾踏みを防ぎ、雨天時でも裾を汚さずに1日2万歩以上歩行できる機動性を手に入れられます。
4. レザーベルトによる帯の代替
帯枕や帯揚げ、帯締めといった複数の小物を全廃し、幅広のコルセットベルトやウエスタン調のレザーベルトで着物を固定します。着付けの所要時間が30分からわずか3分へと短縮され、洋服のロングワンピース感覚で着用可能になります。