インターネットやSNS上では、時に「眉アートメイク両回で3万円」「モニター価格1回9,800円」といった破格のプランを目にすることがあります。しかし、適正相場を大きく下回る眉アートメイク安すぎる理由には、消費者が背負わされる深刻なリスクが潜んでいます。
格安設定が成り立つ背景には、大きく分けて3つのパターンが存在します。第1に、医師や看護師の免許を持たない無資格者が営業する違法エステサロンであるケースです。日本国内において、針を用いて皮膚に色素を注入する行為は医師法第17条に違反する犯罪行為ですが、依然として摘発が続いています。無資格施術では衛生管理が不十分で感染症を引き起こす危険が高く、神経損傷のリスクも排除できません。
第2に、医療機関であっても「研修生・新人の練習台」として施術枠が提供されているケースです。十分な骨格診断やデッサン力を備えていない施術者が担当すると、左右の高さが不揃いになったり、色素を深く入れすぎて濃すぎる「海苔眉」になったりする失敗事例が報告されています。
第3に、安価で粗悪な工業用染料の使用です。安全基準を満たした医療用ピグメントを使用せず、重金属を多く含む海外製染料を用いた結果、経年劣化で赤や青黒く変色してしまうケースがあります。一度皮膚深くに入り込んだ異常な色味は、自然代謝で消えることはありません。
何より恐ろしいのは、こうした眉アートメイク失敗のリスクに見舞われた際の代償です。不自然なデザインを消すための眉アートメイク除去費用の真相は、施術代金を遥かに上回ります。ピコ秒レーザーによる除去治療は1回あたり30,000円〜50,000円前後が相場であり、完全に色を薄くするまでに5回〜8回以上の通院(総額20万〜40万円以上)と、1年以上の歳月を要します。さらに、レーザー照射によって本来の自眉の毛根が熱ダメージを受け、自眉毛が生えにくくなる二次被害も珍しくありません。安さを求めて手を出した結果、数十万円の除去費用と消えない皮膚ダメージを背負うリスクを冷静に直視する必要があります。