全国に名を馳せる日川高校ラグビー部の実績はあまりにも有名です。全国高校ラグビー大会(花園)への出場回数は50回を超え、日本代表選手やトップリーグで活躍するプロ選手を多数輩出してきた歴史は、山梨県のスポーツ史そのものといっても過言ではありません。ウエイトリフティング部や山岳部なども全国レベルの実力を誇ります。
しかし、この強固な体育会系ブランドゆえに、ネット上では「スポーツ推薦の生徒ばかりが幅を利かせ、一般生の勉強環境がおろそかになっているのではないか」という穿った見方が散見されます。
この言説は、現場の運用実態とは明確に乖離しています。実際には、普通科の学級編成において習熟度別授業や朝の学習補習、長期休業中の特講が綿密に組まれており、部活動で培った集中力と持久力をそのまま大学受験のラストスパートに直結させるカルチャーが存在します。ラグビー部や運動部の主力選手が部活引退後に猛勉強を重ね、国公立大学や難関私大に現役合格を果たすケースは同校において珍しくありません。スポーツと学業を対立構造で捉えるのではなく、高い規律の中で相互に高め合う点に同校の教育の本質があります。