生後9ヶ月を迎えると、栄養摂取の主軸が母乳・ミルクから徐々に固形物へと移り変わる。日本小児科学会および厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に準拠した基準では、この時期の総エネルギー摂取量の約30〜40%を離乳食から、残りの60〜70%をミルクや母乳から補うのが標準的なバランスとされている。
大手粉ミルクメーカーの公表値や小児科の臨床現場における生後9ヶ月のミルク適正量は、1日あたり合計500〜700ml前後、回数にして1日4〜5回(離乳食後3回+食間1〜2回)が中央値だ。ただし、これはあくまで「3回食の離乳食を毎回一定量(主食+主菜+副菜)食べられていること」を前提とした計算値である。
完全ミルク育児における代表的な生活スケジュールは、朝7時の離乳食①後にミルク100ml、12時の離乳食②後にミルク100ml、15時のおやつまたは授乳で160ml、18時の離乳食③後にミルク100ml、入浴後の20時半に200mlという、生後9ヶ月の授乳回数と間隔(4時間前後のインターバル)が標準的だ。しかし、この時間割通りに進行する乳児は統計上全体の3割にも満たない。