宇宙の距離を表す単位には、天文単位のほかに「光年(ly)」や「パーセク(pc)」が存在します。これらは単なる言い換えではなく、対象とする空間の広がりや天文学の観測手法に応じて厳密に使い分けられています。 もっとも基本的なすみ分けとして、天文単位(au)は「太陽系内の惑星間距離」を語る際に用いられます。これに対して、隣の恒星や天の川銀河の星々を測るには天文単位でも桁が足りなくなるため、恒星間には「光年」が使われ、専門的な天文学研究や銀河団・深宇宙の観測では「パーセク」が標準となります。 それぞれの具体的な距離換算と特徴を整理したのが以下の比較データです。
1光年は約63,241 auに相当し、1パーセクは約206,265 auとなります。 太陽からもっとも近い恒星である「プロキシマ・ケンタウリ」までの距離は約4.24光年ですが、これを天文単位で表すと約26万8,000 auとなり、キロメートルほどではないものの実用的な数字ではなくなってしまいます。だからこそ、太陽系の中を語るときは天文単位、お隣の星へ飛び出すときは光年やパーセクという具合に、天文学者は使い分けているのです。