八画の漢字が名付けで圧倒的人気を誇る理由と姓名判断の盲点をプロが検証

八画の漢字が名付けで圧倒的人気を誇る理由と姓名判断の盲点をプロが検証

八画の漢字が名付けで圧倒的人気を誇る理由と姓名判断の盲点をプロが検証の主要なニュースを丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

ここで、名付けを検討するすべての保護者が知っておくべき極めて重要な落とし穴があります。それが画数計算旧字体新字体の衝突問題です。

ネット上の簡易的な姓名判断サイトや名付けアプリを利用した際、「辞書では8画と書いてあるのに、サイトでは11画や9画と判定されて大凶になった」というトラブルの相談が後を絶ちません。この食い違いの原因は、現代の文部科学省が定めた常用漢字の画数(新字体)と、伝統的な姓名判断流派が準拠する『康煕字典(こうきじてん)』の画数(旧字体・本字)の数え方の違いにあります。

例えば、代表的な名付け漢字である「英」や「芽」は、現代の学校教育では「くさかんむり(艹)」を3画としてカウントするため、総画数は正しく「8画」となります。しかし、康煕字典に基づく伝統流派では、くさかんむりを元の漢字である「艸」に戻して「6画」として計算します。その結果、「英」は「6(艸)+5(央)=11画」となり、姓名判断上はまったく異なる数字として処理されてしまうのです。

同様に、「波」などの「さんずい(氵)」は現代では3画ですが、旧字体流派では「水」とみなして「4画」で計算されます。「扌(てへん)」は「手」として4画、「忄(りっしんべん)」は「心」として4画に数え直されるため、現代の感覚で8画だと思って名付けた文字が、占い上は9画や10画、あるいは凶数として扱われる事態が発生します。

ネット上の言説では「旧字体で数えなければ姓名判断は無意味だ」とする原理主義的な主張がある一方で、「本人が日常で生涯書く文字の画数(新字体)こそが現実の波動・エネルギーを持つ」とする近代姓名学の論陣も存在します。この八画漢字吉凶判断における流派の違いを理解していないと、無用な不安に苛まれることになります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。