なぜ色がくすむ?ドライフラワー作り方4大製法と鮮やかさを保つ裏ワザ

なぜ色がくすむ?ドライフラワー作り方4大製法と鮮やかさを保つ裏ワザ

なぜ色がくすむ?ドライフラワー作り方4大製法と鮮やかさを保つ裏ワザについて分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「きれいに仕上がったのに、梅雨を越えたら白カビが生えてきた」「半年でただの枯草のような色合いになってしまった」という嘆きは、日本特有の気候事情による必然的な悩みです。春夏に湿度70%を超える地域が多い日本では、徹底したドライフラワーカビ防止対策が作品の延命に直結します。

完成したドライフラワーは周囲の空気から湿気を吸い戻す性質(吸湿性)を持っています。これを防ぐプロの武器が、仕上げに施すドライフラワースプレー保存方法です。園芸店や手芸店で扱われるドライフラワー専用の硬化・静電防止スプレー(または微細なアクリル樹脂スプレー)を花全体に軽く吹き付けることで、目に見えない保護膜が形成されます。

このコーティング処理により、以下の3つの絶大な効果が得られます。

  • 花弁の飛散防止:触れるだけでパラパラと散ってしまう小花やドライミモザの脱落を物理的に固着させて防ぐ。
  • 湿気と酸化の遮断:大気中の水分と酸素をシャットアウトし、色素の分解と白カビの胞子定着を強力に抑制する。
  • ホコリの吸着低減:静電気が起きにくくなり、経年によるホコリの付着や黒ずみを大幅に低減させる。

ネット上で散見される「市販のヘアスプレーで代用できる」という情報には注意が必要です。ヘアスプレーに含まれる油分やアルコール濃度、香料成分が花弁の色素と反応し、数カ月後に不自然なテカリや急激な黄ばみを引き起こすケースが多発しています。長期間美しい状態で愛でたいのであれば、専用の無色透明なアンバー系・アクリル系保存スプレーを選ぶのが賢明です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。