初心者に優しく美しいお倉ヶ浜ですが、決して忘れてはならないのが「海そのものが持つ潜在的な危険性」です。ネット上の一部情報で「遠浅だから足が着いて安全」と過信するのは極めて危険な認識と言わざるを得ません。
お倉ヶ浜のような広大な砂浜海岸では、打ち寄せた大量の海水が一気に沖へと戻ろうとする強力な潮の流れ、すなわち「離岸流(リップカレント)」が日常的に発生します。特にウネリが大きい日や干潮に向かう時間帯、サンドバーの切れ目には川のように激しい沖出しの流れが生まれ、大人の泳力であっても一瞬で沖合数十メートルまで流される事故が過去に報告されています。
現地のライフセーバーや海上保安庁が推奨する安全基準として、万が一離岸流に捕まった際は「岸に向かって泳ごうと逆らわず、岸と平行に泳いで流れの筋から脱出すること」が鉄則です。また、自らの泳力を過信せず、足首にリーシュコードを確実に装着すること、初心者は波のサイズが胸以上ある日は決して無理に入水しない判断力が求められます。
なお、夏季(例年7月中旬から8月中旬)はお倉ヶ浜海水浴場として開設され、監視員が常駐する「遊泳エリア」と「サーフィンエリア」が明確にブイやフラッグでゾーニングされます。サーフボードと海水浴客の接触事故を防ぐため、期間中は定められた境界ルールを厳格に守ることが利用者の最低限のマナーです。