空前のコンパクトマレット人気は、決して一時の流行ではない。世界最高峰のPGAツアーを見渡せば、かつてピン型一色だったトッププロのグリーン上に明確な変化が起きていることがわかる。重厚な大型マレットの安定感は捨てがたいものの、繊細なタッチやラインの出しやすさを重視する選手たちが、こぞって「小型マレット」へとシフトしているのだ。
マスターズ王者の松山英樹をはじめ、幾多のトップランカーたちがパッティングのフィーリング向上を目指してプロトタイプや各種ヘッド形状をテストし続けている。過酷な勝利のプレッシャー下で一打の精度を削り出す彼らにとって、直進性と操作性が高次元で融合したミッドサイズは合理的な解答だ。プロのセッティングに鋭く反応するアマチュア層へもその熱波は一気に広がり、ギア自体の人気と連動して周辺アクセサリ市場が白熱している。