多くの来場者が最も気をもむポイントが「ステージの見え方」です。当編集部が現場検証および来場者の証言から導き出した視界の現実を解説します。
フラットフロア特有の視界ギャップと「後方段差・柵」の攻防
恵比寿ザ・ガーデンホールのメインフロアは基本的に傾斜のない完全な平坦フロアです。そのため、オールスタンディング時の中央〜後方ブロックでは、前列の観客の身長や頭の位置によって「演者の足元や上半身が見え隠れする」というフラットフロア特有の死角が発生します。
ホール後方には約1段〜2段分(数十センチ)高くなった小上がり・段差エリアが存在します。公演によってはここにPA卓(音響・照明コントロールブース)や関係者席が配置されるケースもありますが、一般開放されている場合は「中途半端な前列中央に埋もれるよりも、後方段差の最前列(柵前)を取った方が圧倒的に視界良好」という逆転現象が頻繁に起こります。前方への割り込みが難しい整理番号を引いた際は、迷わずサイドまたは後方段差の柵際をキープするのが賢明な立ち回りです。
木材を活かした上質空間がもたらす「音響」の評判
コンクリート打ちっぱなしの一般的なライブハウスとは異なり、ホール内壁面には音響反射に配慮したウッド素材や吸音パネルが緻密にレイアウトされています。音響測定・音楽関係者のレビューでも「過度な低音の反響割れが少なく、ボーカルの輪郭とアコースティック楽器の粒立ちがクリアに抜ける」と定評があります。大音量の爆音系ロックフェスというよりも、ポップス、ジャズ、R&B、アコースティックセットにおいて国内トップクラスの心地よい鳴りを体感できるベニューです。