真夜中の海岸に足を踏み入れると、波が引いたあとの砂浜一面に、蛍のような自発光を放つ小さな身体がひしめき合っていた。通称「ホタルイカの身投げ」と呼ばれるこの現象。産卵を終えたホタルイカが浅瀬に打ち上げられ、最期の光を放つ神秘の光景だ。
しかし、今回の規模は次元が違った。浅瀬だけでなく、足元をすくう波の底までもが青く発光し、まるで青い発光ダイオードの海を泳いでいるかのような錯覚を覚えるほど。現場を訪れた30代の撮影者は「ファインダー越しではなく、肉眼で見ても青い光が目眩がするほど強烈だった」と興奮冷めやらぬ様子で語った。