本作における最大のミステリーは、「闇祓いの英雄アラスター・マッド・アイ・ムーディ」として1年間教鞭を執っていた人物が、実はアズカバンで病死したと偽装されていた死喰い人(デスイーター)のバーティ・クラウチ・ジュニアだったという事実です。
ジュニアは本物のムーディをトランクの底に監禁し、1時間おきに「ポリジュース薬」をスキットルから飲み続けることで完全に成り代わっていました。狡猾なのは、彼がハリーの敵としてではなく、「頼もしい味方」として振る舞い続けた点です。
- 第一の課題:ハリーに箒の召喚を思いつかせるよう、ネビルとの会話を装ってヒントを与える。
- 第二の課題:ハリーが水中呼吸の方法に困るよう仕向け、ネビルに水草の本を渡して「鰓昆布」を使わせるよう誘導。
- 第三の課題:迷路の外から「透視できる義眼」を使い、ハリーの障害となる他の選手(フラーやクラム)を闇の呪文で排除。
映画版では、バーティ・クラウチ・ジュニア役を演じたデヴィッド・テナント特有の「舌をチロチロと出す癖」が決定的な伏線として描かれました。父である魔法法執行部部長バーティ・クラウチ・シニアはその癖を見て息子の生存を察知しますが、露見を恐れたジュニア自身の手によって殺害されるという陰惨な結末を迎えます。