『宝島』が生んだ海賊像を、さらにポップカルチャーの頂点へと押し上げたのがディズニーです。1967年にカリフォルニアのディズニーランドにオープンしたアトラクション『カリブの海賊』のテーマ曲「ヨー・ホー(Yo Ho / A Pirate's Life for Me)」は、世界的な大ヒットを記録しました。
劇中歌のサビで繰り返される「Yo ho, yo ho, a pirate's life for me」という歌詞は、直訳すると「ヨーホー、ヨーホー、海賊の暮らしこそ俺の人生」という意味になります。掟に縛られず、自由気ままに大海原を駆ける海賊たちの生き様を肯定的に歌い上げる賛歌です。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでも、ジョニー・デップ演じるキャプテン・ジャック・スパロウをはじめとする登場人物たちがこの歌を口ずさみます。ここでは労働の掛け声というより、「海に生きるアウトローたちの連帯感と自由の象徴」として機能しています。