観光客で賑わうメインストリートを一歩外れた路地裏こそ、鎌倉の本当の魅力が隠れている。「裏小町」と呼ばれるエリアや、閑静な住宅街が広がる笹目町、由比ガ浜通りの路地奥には、カウンター数席のみの小さな名店が点在する。
こうした店を支えているのは、舌の肥えた地元住民たちだ。店主が一杯ずつ丁寧に淹れるハンドドリップコーヒーと楽しむ職人仕込みのスパイスカレーや、地元のナチュールワイン好きが集う小さな手打ち蕎麦ビストロなど、ジャンルは多岐にわたる。
一見すると普通の民家に見えるドアを恐る恐る開けると、そこには温かいコミュニティと、情熱あふれる店主のこだわり世界が広がっている。SNSの拡散に頼らない、本物志向の食文化がここには息づいているのだ。