コミュニティや各種相談窓口を調査すると、「こんなに手がかかるとは思わなかった」と頭を抱える飼い主の声が一定数確認できます。彼らが直面する三大トラブルの実態は次の3点に集約されます。
1. 想像を絶する被毛の毛玉化と毎日のコーミング地獄
ビションフリーゼの美しいダブルコート(二重構造の被毛)は、下毛の密度が非常に高く、極めて毛玉になりやすい性質を持ちます。最低でも1日1回、10〜15分の徹底的なブラッシングとスリッカー・コームによる毛もつれの除去が欠かせません。これを3日放置するだけでフェルト状の毛玉が皮膚を引っ張り、サロンで「全身丸刈り」を余儀なくされるケースが多発します。「毎日欠かさず全身を梳かす時間を捻出できない」という理由で後悔する飼い主は少なくありません。
2. 興奮時の甘噛み・噛み癖と来客時の吠え癖
陽気すぎる気質が裏目に出ると、興奮のあまり飼い主の手足をオモチャ感覚で噛み続ける癖がつきます。特に歯の生え変わり期(生後4〜7ヶ月頃)に適切な噛み分け教育を行わないと、成犬になってもじゃれ噛みが抜けません。また、警戒心は低いものの「構ってほしい」「誰か来たから遊ぼう」という要求吠えが甲高い声で響くため、集合住宅でのトラブルに発展しやすいリスクを孕んでいます。
3. 小型犬とは思えない運動量と散歩の負担
外見が似ているマルチーズなどの感覚で「室内遊びだけで十分」と誤認していると痛い目を見ます。骨格ががっしりしたビションフリーゼには、1回30分・1日2回(合計1時間程度)の散歩が理想とされます。雨の日が続いて運動不足に陥ると、夜間の室内大暴走やクッションの破壊行為へと直結します。