被害者の死亡を確認した加害者たちは、警察の捜査から逃れるために浴室で遺体の解体・損壊に着手しました。現場の異臭を抑え、身元特定を困難にする目的で遺体を煮沸処理し、一部を家庭ゴミとして市街地に投棄。そして最も世間を戦慄させたのが、残された頭蓋骨を巨大な人魚姿のハローキティのぬいぐるみの内部に綿と共に縫い込み、リビングルームのソファの上に放置した点です。
完全犯罪を目論んだ犯行グループでしたが、事件は加害者の1人である陳文樂の愛人であり、当時犯行現場に出入りしていた13歳の少女(阿芳=仮名)の心理的破綻によって白日の下に晒されることになります。
少女は犯行を目撃・一部幇助した直後から、「頭のない女性が枕元に立ち『頭を返して』と叫び続ける」という凄まじい悪夢や幻覚に苛まれ、精神的に追い詰められていきました。耐えかねた少女はソーシャルワーカーに事実を告白。1999年5月24日、通報を受けた香港警察が加連威老道のアパートに突入し、異臭が充満する室内から頭蓋骨の入ったキティのぬいぐるみを押収したことで、猟奇事件の全貌が明るみに出ました。