見た目の印象以上に深刻なのが、体内環境への影響です。BMI 31超の状態は、厚生労働省や日本循環器学会などの医学的知見において、複数の生活習慣病が併発しやすい高リスクゾーンと位置付けられています。
定期健康診断において、以下のような数値異常が表面化しやすくなります。
- 脂質異常症・脂肪肝:中性脂肪(TG)の上昇やHDLコレステロールの低下、ALT・AST・γ-GTPなどの肝機能数値の上昇(非アルコール性脂肪性肝疾患など)。
- 耐糖能異常(高血糖・糖尿病):インスリン抵抗性が増大し、空腹時血糖値やHbA1cが基準値(5.6%未満)を超えて境界型または糖尿病域へ移行するリスク。
- 高血圧と血管負荷:血液を全身へ送るために心臓へ強い負荷がかかり、収縮期・拡張期血圧ともに上昇。
- 物理的運動器障害:歩行時、膝や腰には体重の約3〜4倍(80kgの場合は240kg〜320kg相当)の負荷がかかり、変形性膝関節症や慢性腰痛の原因となります。また、就寝時の気道狭窄による睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクも急増します。