近年における3人の関係性の描き方は、国内外のファンコミュニティに決定的なパラダイムシフトをもたらしました。
最大の転機となったのが、Nintendo Switch屈指の名作スーパーマリオオデッセイの結末です。月面での最終決戦後、意識を取り戻したクッパはピーチに花束を差し出し、対抗したマリオも花を掲げて猛烈にアピールします。しかし、ピーチ姫は「もう、いい加減にして!」と言わんばかりに両者をきっぱりと拒絶。自ら飛行船「オデッセイ号」を起動し、置き去りにされそうになったマリオとクッパが慌てて飛び乗るというラストは、旧来の「助けられて男を選ぶだけの受け身なヒロイン」を完全に脱却した名シーンとして絶賛されました。
さらに世界興行収入13億ドル(約2,000億円)を突破したアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では、映画マリオのクッパ熱唱シーン(楽曲『Peaches』)が社会現象となりました。ピアノを弾きながら「ピーチ、愛している」と情熱的かつ身勝手に歌い上げるクッパの姿は、クッパとピーチ姫の結婚に対する一方的でエゴイスティックな執着を完璧に表現し、世界中のSNSで無数のパロディを生み出しました。