セルの結合は完全に排除すべき悪というわけではありません。重要なのは、「そのシートが果たす目的」に応じた境界線(バウンダリー)の引き方です。
1. セル結合を使ってよい場面(帳票・提出物・印刷レイアウト)
請求書、見積書、稟議書、PDF出力用の報告書など、「最終成果物として閲覧・印刷されることが目的の固定フォーマット」であれば、セル結合を活用して美しく視認性の高いレイアウトを整えることが推奨されます。
2. セル結合を絶対に使ってはいけない場面(データベース・集計用シート)
売上生データ、顧客リスト、アンケート集計表、ピボットテーブルの元データなど、「後から並べ替え、抽出、関数計算を行うデータ領域」ではセル結合を厳禁とすべきです。見出しの配置には「選択範囲内で中央揃え」を徹底してください。
ツールの機能を闇雲に使うのではなく、データのライフサイクル(入力→加工→出力)を意識してショートカットや書式を使い分けることこそが、真の業務効率化をもたらします。