声帯の問題と並び、引退の時期を決定づけた極めて重要な要素が最愛の息子・温大(はると)さんの存在です。1998年に出産して以降、彼女はトップスターとしての顔と、一人の母親としての顔を厳格に両立させてきました。
当時の報道や関係者の証言によると、彼女は子育てにおいて鉄の掟を設けていました。
- 18時以降は原則として仕事を入れない(家族で夕食を囲む時間の確保)
- 学校行事やお弁当作りは最優先で行う
- ツアーで家を空ける際も、連絡と生活サポートを徹底する
どれほど多忙を極めても母としての責任を全うし続けた彼女にとって、「息子が20歳を迎えて社会的に自立する年」がひとつの大きなゴールでした。その息子の成人のタイミングと、自身のアーティスト活動における大きな節目である「デビュー25周年」が重なったのが2018年でした。母としての役目を無事に果たし終えた安堵感と、アーティストとしての集大成が完璧に交差した瞬間だったと言えます。