毛糸の太さ完全図鑑|号数対応表とゲージが狂う本当の理由を徹底解明

毛糸の太さ完全図鑑|号数対応表とゲージが狂う本当の理由を徹底解明

毛糸の太さ完全図鑑|号数対応表とゲージが狂う本当の理由を徹底解明の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

海外の編み図サイト(Ravelryなど)を利用するクリエイターが急増している2026年、ネット上には毛糸の規格に関する不正確な情報や誤解が氾濫しています。特に注意すべき2つの盲点を解説します。

海外毛糸の太さ基準まとめ(Craft Yarn Council規格)

海外(特に北米・欧州)では、日本のような並太・極太といった名称ではなく、米国Craft Yarn Councilが定めた「0〜7」の数字によるYarn Weight Systemがグローバルスタンダードとして定着しています。

  • 0: Lace(極細)… レース糸、ショール用
  • 1: Super Fine(中細〜合細)… 別名Fingering、ソックヤーン
  • 2: Fine(合太寄り)… 別名Sport、ベビーカーディガンなど
  • 3: Light(合太〜並太弱)… 別名DK(Double Knitting)、軽量ウェア
  • 4: Medium(並太〜極太弱)… 別名Worsted / Aran、アランセーターの標準
  • 5: Bulky(極太)… 別名Chunky、ざっくりマフラー
  • 6: Super Bulky(超極太)… 別名Roving、厚手アウター
  • 7: Jumbo(ジャンボ)… 腕編み用ヤーンなど

ネット上の情報で散見される「Worstedは日本の極太である」という説明は正確ではありません。Worstedは日本の並太〜合太の上限に近い太さであり、日本の極太糸(8〜10号針相当)で代用すると、編み地が異様に分厚くなりサイズが巨大化してしまいます。海外パターンを編む際は、カテゴリー番号を必ず確認してください。

2本引き揃えの太さ計算:単純な足し算ではない力学

手元にある細い糸を2本合わせて編む「引き揃え」を行う際、「中細+中細=合太?並太?」という疑問を抱く方は少なくありません。「細い糸を2本足せば2倍の太さになる」と考えがちですが、糸の断面積と番手の力学上、単純な太さの足し算にはなりません。

糸の太さは断面積に比例するため、「同じ太さの糸を2本引き揃えた場合、編み地の太さは約1.4倍(√2倍)になる」というのが繊維設計の基本式です。つまり、「中細(棒針3号)×2本 = 合太〜並太(棒針5号〜6号相当)」となります。中細を2本合わせたからといって、いきなり極太(8号以上)の太さにはなりません。異なる太さの糸を引き揃える場合は、それぞれの1gあたりの長さを合算して全体の比重を算出する必要があります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。