『仮面舞踏会』での衝撃的なデビュー以降、『デカメロン伝説』や『STRIPE BLUE』など、エネルギー全開のダンスナンバーでヒットチャートを席巻していた少年隊。そんな彼らが1987年に発表した『君だけに』は、グループのイメージを根底から深化させる大きな転換点となりました。
制作陣には、作詞に康珍化、作曲に筒美京平、そして編曲に馬飼野康二という、昭和から平成の音楽界を牽引したトップクリエイターが集結。主演映画『19 ナインティーン』の主題歌、さらには彼らのライフワークとなったミュージカル『PLAYZONE '87 TIME-19』の劇中歌として綿密に構築された作品です。
単なる流行歌にとどまらず、「10年後、20年後も大人の鑑賞に堪えうる本格的なポップスを」という制作陣の熱意が、極限まで無駄を削ぎ落としたメロディラインと洗練されたサウンドスケープを結実させました。