『カルテット』を名作たらしめているのは、登場人物同士の濃密な人間関係と、胸に突き刺さるカルテット満島ひかりの名言・セリフの数々です。特に巻真紀(松たか子)との関係性は、単なる友人を超えた魂の共鳴とも言える強い絆で結ばれていました。
周囲からどんな疑惑を向けられても「私は真紀さんを信じる」と寄り添い続けるすずめに対し、真紀が掛けた「泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます」という言葉は、すずめの孤独な過去をすべて包み込み、救済する劇中屈指の名セリフです。満島ひかりと松たか子の関係性が放つ柔らかな包容力は、本作の温かい支柱となっていました。
一方で、家森諭高(高橋一生)との恋模様も見逃せません。別府司(松田龍平)に片想いするすずめと、そんなすずめに片想いする家森。第8話で描かれた満島ひかりと高橋一生のキスシーン(通称:タコ焼きキス)は、成就しないと分かっているからこその優しさと切なさが溢れ出し、視聴者に強烈な余韻を残しました。