カーブを投げる上で最大の障壁となるのが、「手首をこねて無理に回転をかけようとする」という誤った思い込みだ。ボールを力任せにひねると、回転の軸がブレて威力が分散するばかりか、手首や肘を痛める原因にもなりかねない。理想的な回転を生み出す秘訣は、親指が抜ける瞬間と、それに続く中指・薬指の引っ掛かり(リフト)のタイミングにある。
リリース時、親指は時計の10時から11時方向(右投げの場合)へ自然に抜け、残った2本指がボールの底から擦り上げるように離れる。このコンマ数秒のタイムラグが横回転を生む。プロボウラーが推奨する自宅での練習法として、タオルを使った素振りや、ソファーに向かって低空でボールを転がすドリルが有名だ。ボールを手放す瞬間の指先の感覚を何度も反復することで、無駄な力をかけずに自然な回転軸を作る感覚が体に染み込んでいく。