鷲宮神社の歴史において、近年最も大きな試練となったのが2018年8月11日に発生した大鳥居の倒壊事故でした。約百年にわたり参拝者を迎えてきた高さ約6.5メートルの木製大鳥居が、土台部分の木材腐食(老朽化)によって突然根元から折れ、参道へ倒れ込みました。幸いにも早朝であったため怪我人こそ出なかったものの、神社の象徴を失った光景は地元住民や全国のファンに大きな衝撃を与えました。
しかし、この危機は人々の結束を強める契機となりました。神社と地元自治会、商工会が中心となって再建委員会を立ち上げると、地元氏子崇敬者のみならず、アニメファンや全国の有志からも多額の寄進が寄せられました。倒壊の理由となった耐腐食性を徹底的に見直し、基礎部分の強化や耐久性に優れた木材の選定、最新の防腐・免震技術を取り入れた綿密な設計が進められました。
そして事故から約3年が経過した2021年12月、新しい大鳥居が堂々と竣功・再建されました。現在、参道入口にそびえ立つ朱塗りの大鳥居は、伝統的な神明鳥居の美しさを保ちながら、地域コミュニティとサブカルチャーを愛するファンたちの情熱と絆の証として、新たなランドマークとなっています。