薬学部選びで最も重視される指標が薬剤師国家試験の合格率です。近畿大学薬学部の国家試験合格率は、新卒合格率で毎年80%〜85%超を記録しており、全国私立大学の平均値を安定して上回っています。医学部附属病院と直結した臨床実習や、専任教員による手厚い国試対策講座が機能している証左といえます。
その一方で、口コミや掲示板などで「近大薬学部は留年が多いのではないか」と不安視される声も散見されます。文部科学省の公表データや内部事情を紐解くと、6年間のストレート卒業率はおよそ65%〜70%程度となっており、決して甘い環境ではありません。特に基礎薬学から臨床系専門科目に移行する2年次から3年次、そして卒業論文と国家試験対策が本格化する5年次・6年次での進級基準が厳格に設定されています。
これは国家試験の合格率を底上げするために一定の足切りが行われている側面もありますが、裏を返せば「知識が不十分なまま卒業させない」という医療人育成への厳格な姿勢の表れでもあります。日々の講義に誠実に出席し、小テストや定期試験を疎かにしなければ過度に恐れる必要はありません。