十訓抄『大江山』徹底解説!小式部内侍が定頼を圧倒した和歌と現代語訳

十訓抄『大江山』徹底解説!小式部内侍が定頼を圧倒した和歌と現代語訳

今注目を集めている 十訓抄『大江山』徹底解説!小式部内侍が定頼を圧倒した和歌と現代語訳について、多角的な視点をご紹介しています。

Q1:小式部内侍の父親は誰ですか?
A1:父親は橘道貞(たちばなのみちさだ)です。母である和泉式部と離婚後、母は藤原保昌と再婚して丹後国へ下向していました。小式部は母の優れた才能を受け継ぎ、一条天皇の中宮・彰子に仕えました。

Q2:藤原定頼とはどんな人物だったのですか?
A2:藤原公任(大納言で当代最高の文化人)の長男で、自身も権中納言にまで登りつめたエリート貴族です。小倉百人一首に「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに…」が入集している一流の歌人でしたが、このエピソードでは小式部内侍の機転の前に完敗を喫しました。

Q3:なぜ定頼は「大江山」の歌に返歌ができなかったのですか?
A3:小式部内侍の歌が「地名の連続」「掛詞」「母への手紙の否定」をわずか三十一文字の中で完璧に成立させており、即座にそれに匹敵するレベルの返歌を思いつくことが技術的に不可能だったためです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。