本格的な地毛結いやフルオーダーのかつら調整において、成否を握るキーマンが日本髪結髪師です。高度な技術を持つ結髪師は、鬢付け油と元結(もっとい)を巧みに操り、花嫁の頭の形、首の太さ、顎のラインを見極めながら、ミリ単位で鬢の膨らみや髷の高さを仕立てていきます。
また、現代の花嫁に向けて提案されているのが、鬢付け油を使わずにワックスとスプレーで形作る現代風新日本髪アレンジです。本格的な日本髪のシルエットを踏襲しながらも、少し柔らかい質感やエアリー感を残すことが可能で、茶髪のままでも違和感なく結い上げられます。挙式後のシャンプーも普段通りで済むため、タイトな進行の前撮りやレストランウェディングでも導入しやすい柔軟性を持っています。
そして、日本髪に華を添えるのが花嫁かんざしの存在です。格式の高い鼈甲(べっこう)や、気品ある珊瑚、真珠、華やかな金銀の細工など、選ぶかんざしによって全体の印象は大きく変化します。衣装の色味や家紋、目指す花嫁像に合わせた小物のトータルコーディネートが、洗練された佇まいを完成させます。