立石公園での夕景鑑賞をメインイベントに据えるなら、日中の時間帯を活用して諏訪の豊かな文化と歴史に触れる周遊ルートを組むのが理想的です。諏訪市街地には、徒歩や短時間の車移動で巡ることができる魅力的な拠点が凝縮されています。
まず外せないのが、日本最古の神社の一つに数えられる「諏訪大社」です。諏訪湖を取り囲むように上社(本宮・前宮)と下社(秋宮・春宮)の二社四宮が鎮座しており、映画のモチーフとも親和性の高い古代の自然信仰や巨木信仰(御柱祭)の荘厳な空気を体感できます。
温泉文化を堪能するなら、JR上諏訪駅から徒歩約10分の場所にある「片倉館(かたくらかん)」が随一のスポットです。昭和初期に製糸業で栄えた片倉財閥が地域のために建設した国指定重要文化財の洋風建築で、深さ1.1メートルの大理石造りの湯船の底に玉砂利が敷き詰められた「千人風呂」は、聖地巡礼の歩き疲れを癒やす極上の立ち寄り湯となります。
また、諏訪湖畔の爽快な風を感じながら散策できる「諏訪湖間欠泉センター」や足湯、甲州街道沿いにわずか数百メートルの間に名門蔵元が軒を連ねる「諏訪五蔵(真澄・麗人・本金・横笛・舞姫)の酒蔵めぐり」など、大人も心から満足できる上質な観光資源が充実しています。