【追跡2026】「魔窟」と呼ばれた街の真実——九龍城砦解体から30余年、元住民たちが語る迷宮都市の記憶と温かな日常

【追跡2026】「魔窟」と呼ばれた街の真実——九龍城砦解体から30余年、元住民たちが語る迷宮都市の記憶と温かな日常

【追跡2026】「魔窟」と呼ばれた街の真実——九龍城砦解体から30余年、元住民たちが語る迷宮都市の記憶と温かな日常にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

城砦内には、香港の正規ライセンスを持たない中国本土出身の医師や歯科医が多く開業していた。施術費用が圧倒的に安いため、城砦の外部からも多くの人々が治療を求めてひそかに訪れていたという。衛生面には課題があったものの、腕の良い医師も少なくなかった。

また、広さわずか数畳の空間で営まれる家内工業も盛んだった。プラスチック製品の加工、織物、そして香港中の街角に出荷される魚肉団子(魚蛋)の製造。管理の目が届かない環境で作られていたとはいえ、それらの製品は当時の香港の高度経済成長を裏側から支えていたのだ。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。