問題は個人の誤解にとどまらない。ビジネスの現場、とりわけSlackやMicrosoft Teamsといったテキスト主体のツールがコミュニケーションの主軸となった現代において、この言葉のギャップが深刻な実害を生んでいる。
都内のIT企業で人事責任者を務める男性(42)は、次のような冷や汗ものの体験を語る。「プロジェクトの打ち上げ後、チャットツールで『◯◯さんは気兼ねなく話せる、我がチームの気の置けない存在だ』と称賛のメッセージを投じたところ、当人から非公開のダイレクトメッセージで『何か失礼なことをしましたでしょうか。警戒されているようでショックです』と返信が来ました。必死で説明して事なきを得ましたが、背筋が凍りましたね」。対面であれば表情や声のトーンでニュアンスが伝わるが、絵文字や短文が交わされるチャット空間では、文字通りの誤読がそのまま人間関係の破綻に直結してしまう。