エコラリアとは?オウム返しの原因と自閉症の関係・正しい対応法

エコラリアとは?オウム返しの原因と自閉症の関係・正しい対応法

エコラリアとは?オウム返しの原因と自閉症の関係・正しい対応法とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

エコラリア(Echolalia)とは、相手が発した言葉や耳にした音声を自分の意図で再構成せず、そのまま反射的・反復的に繰り返して発話する現象を指します。日本語では「反響言語」と訳され、言語獲得初期の幼児期に見られる発達段階のひとつです。

日常会話でよく使われる「オウム返し」とエコラリアは現象として同根ですが、臨床現場や発達心理学においてはその出現頻度、継続期間、文脈への適合度によって区別されます。定型発達の幼児(1歳半〜2歳半頃)が経験するオウム返しは、周囲の音韻を真似て発音筋を鍛えたり語彙を定着させたりする過程で自然に現れ、語彙数が増加する3歳前後には急速に自発語へ移行していきます。

一方、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害に伴うエコラリアは、相手への問いかけに対する返答が困難な場合や、感情が高ぶった際のセルフリラクゼーション(情動調整)として生じることが多く、就学期以降も特徴的なパターンとして持続する傾向があります。つまり、言葉の「形」は似ていても、背後にある言語処理のルートとコミュニケーションにおける機能に大きな違いが存在します。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。