早見あかりの脱退と同時に、グループは大きな転換点を迎えました。マネジメント陣は彼女の脱退直後、グループ名を「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」へと電撃改名。さらに、一般的なアイドルグループのように新しい青色担当の新メンバーをオーディションで補充する選択肢を一切取りませんでした。
グループの歴史において、青色は事実上の「永久欠番」として扱われています。これには運営サイドと残されたメンバーたちの強烈な覚悟が反映されていました。初期の代表曲『行くぜっ!怪盗少女』では、メンバー全員の名前を順にコールする印象的な歌詞(「れに しおり あーりん ももか かなこ あかり」)が存在しましたが、6人で作った青春の形を安易に他者で上書きしないという美学が貫かれたのです。後に『行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-』として再レコーディングされた際も、彼女たちの歴史の原点として青の記憶は尊重され続けました。
TOKYO FMのレギュラー番組『ももいろクローバーZのハッピー・クローバー!TOP10』における「カラーソング第4弾 青ソングTOP10」といった企画でも、メンバーが青という色に対して特別なリスペクトと懐かしさを込めて語る場面が見られます。青を欠番にしたからこそ、ももクロは過去の痛みを成長のエネルギーへと転換し、巨大スタジアムを満員にするトップランナーへと飛躍を遂げたと言えます。