残雪が解け、富良野の山々に春の訪れを告げる山菜「コゴミ(ヤマソテツ)」。地元では、春の旬の味覚として今も親しまれているが、往年のファンにとってこの季節は、ドラマの「こごみ」の面影を追い求める特別な季節でもある。
2026年の現在も、富良野のロケ地を訪れる旅行者は後を絶たない。麓郷の森や旧スナック街の跡地を巡りながら、人々は春の芽吹きとともに散っていった切ない恋物語に思いを馳せる。山菜のコゴミが芽を出すように、厳冬のあとに必ず訪れる北国の春。その自然の循環とドラマのテーマが見事なまでに重なり合っている。