引退直後に予定されていたイタリアへの海外留学は、世界的なパンデミックの発生によって大きな変更を余儀なくされた。準備を進めていた渡航が延期となり、一時は途方に暮れたという。しかし、彼女はこの思いがけない足止めを「自分自身をより深く見つめ直すための時間」へと転化させた。
渡航制限の中で始めたのが、本格的な執筆活動である。自身の生い立ちや葛藤、日常の気づきを綴ったエッセイやコラムは、読者の共感を呼んだ。体を張った笑いではなく、静かで温かな「言葉」によって人とつながる喜びを見出したことは、彼女のクリエイターとしての可能性を大きく押し広げる転機となった。