景気拡大の最大の原動力となったのが、一般家庭における消費構造の劇的な変化である。前代の「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫(三種の神器)」に代わり、庶民の憧れの標的となったのが「カラーテレビ(Color TV)・クーラー(Cooler)・自家用車(Car)」の頭文字をとった「3C」であった。
各メーカーや販売網が推進した3C普及プロジェクトは、月賦払い(分割ローン)の定着とも相まって急速に全国へ波及した。特に自動車産業の飛躍は目覚ましく、大衆車の普及は地方の生活圏を劇的に広げた。同時に、カラーテレビの普及はNHKの番組をはじめとするお茶の間の娯楽様式を一変させ、家電製造業は凄まじい増産態勢を敷いて日本経済全体の牽引車となった。