長年にわたり医療法人社団美幸会が運営を担ってきた同院は、久保田全理事長のもとで急速な成長を遂げ、女性向け美容皮膚科の草分け的存在として知られていた。特に蓄熱式ダイオードレーザーを搭載したソプラノチタニウムなどの先進機器をいち早く導入し、痛みの少ない高品質な医療脱毛を低価格で提供するスタイルは、若年層を中心に圧倒的な支持を獲得していたはずだった。
しかし、近年の過酷な価格競争や急激な店舗拡大に伴う固定費の肥大化、さらには競合他院との顧客獲得合戦が経営を強烈に圧迫。各店舗のGoogle Mapsのレビュー欄には、徐々に予約の取りづらさやスタッフの入れ替わりの激しさを指摘する声が目立つようになり、裏では慢性的な資金繰りの悪化が進んでいたとされる。事業譲渡や破産手続きに関する噂が表面化するに至り、現場の混乱は極点に達した。