Q1:鏡で見たら喉に白い膿があります。これは100%溶連菌ですか?
A1:いいえ、100%ではありません。アデノウイルス感染症(プール熱)やEBウイルスによる伝染性単核球症、カンジダなどの真菌感染症、あるいは一般的な扁桃炎でも扁桃に白い膿(白苔・膿栓)が付着することがあります。見た目だけで完全な自己鑑別を行うのは不可能です。医療機関で綿棒による迅速抗原検査や血液検査を受け、溶連菌の抗原が陽性であるかを確認しなければ正確な診断は下せません。
Q2:熱が平熱(36度台)ですが、それでも他人にうつす可能性はありますか?
A2:十分にあります。成人の場合、免疫の働きで発熱が抑えられていても、咽頭の局所では溶連菌が活発に増殖して白い膿を形成しているケースが多々あります。咳がなくても、会話時の飛沫や、菌が付着した手で触れたドアノブ・食器などを介して家族や同僚に感染(飛沫感染・接触感染)を広げるリスクがあります。熱がないからと油断せず、受診して抗菌薬治療を開始するまではマスク着用と厳重な手洗いを徹底してください。
Q3:抗生物質を飲んで3日目で喉の痛みが消えました。薬をやめてもいいですか?
A3:絶対にやめてはいけません。自覚症状が消失しても、扁桃の組織内にはまだ少量の溶連菌が潜伏しています。ここで服用を中止すると、菌が再び増殖して再発するだけでなく、数週間後に急性糸球体腎炎や心臓弁膜症を招くリウマチ熱といった取り返しのつかない合併症を引き起こす確率が跳ね上がります。医師から処方された日数分(通常7〜10日間)は、痛みが完全に消えていても必ず最後まで飲み切ってください。
Q4:大人の場合、何日間仕事を休めば周囲に迷惑をかけずに復帰できますか?
A4:医学的な感染力の観点からは、「適切な抗生物質を飲み始めてから24時間が経過していること」が第一条件です。この時点で咽頭からの排菌はほぼ停止します。ただし、社会人の実務復帰としては、解熱しており体力が回復していることも重要です。実質的には「抗生剤開始後24時間+平熱に戻って丸1日経過(発症から概ね3〜4日)」を目安とし、復帰後数日間は不織布マスクを着用して勤務するのが職場の安全管理上最も望ましい対応です。