しかし、十年来の信頼関係を礎にした結婚生活は、わずか約1年半で破綻を迎える。二人は2026年4月に密かに離婚届を提出。世間にその事実が明らかになったのは、丸1年が経過した2026年4月の公表時であった。
元夫との間に子供は誕生しておらず、電撃婚から短期間で別離を選択した背景には、過密な仕事環境と「自立した個」同士が同居することの構造的摩擦が存在した。杉原杏璃は後年の特番出演やメディアの単独取材において、離婚理由の根底にあった日々の葛藤を赤裸々に告白している。
最大の要因として挙げられたのが、生活ルーティンとパーソナルスペースの絶対的なズレだった。投資家として朝の市場寄り付きから神経を研ぎ澄ませ、自らのペースで日々のタイムスケジュールを緻密に管理していた杉原に対し、夜型の生活を送る会社経営者の夫との間には、すれ違いが常態化していった。「相手が家にいるだけで無意識に気を遣ってしまい、自分のリズムが完全に崩れてしまった」「一人の時間が奪われることに息苦しさを感じるようになった」と吐露している。
経済的に相手へ依存する必要が全くない億単位の資産規模を誇る彼女にとって、「我慢を重ねてまで形だけの婚姻関係を維持する理由」が見出せなくなったことも、決断を早めた一因である。互いに傷つけ合う前にピリオドを打つという、合理的かつシビアな決断だった。