ユミコアのプログラムにおいて中核をなすのが、硬くなった筋肉や筋膜を圧迫してほぐす筋膜リリースだ。ローラーやボールを脇下、胸筋、股関節まわりに深く押し当て、体重をかけて圧迫を加えていく。このプロセスこそが、一時的な吐き気や気分の悪さを引き起こす最大のトリガーとなっている。
筋膜が過度に緊張している部位に強い圧力がかかると、局所の受容器から脳へ強力な痛覚信号が送られる。すると交感神経が急激に優位になり、心拍数の上昇や血管の収縮が起こる。その後、圧迫から解放された瞬間に副交感神経へ急激に針が振れる。この自律神経の乱高下が、脳血管の拡張や血圧の急変動を招き、内臓の不快感や吐き気を誘発するのだ。
さらに、胸郭まわりや肋骨周辺の筋膜リリースは、横隔膜の動きに直接的な影響を与える。普段浅い呼吸に慣れている人が急激に胸郭を広げられると、一時的な過換気状態や酸素摂取量の変化が生じ、頭重感や車酔いに似た浮遊感を覚えるケースも少なくない。